日陰な日記

自分の気持ちを整理するためのブログです。

突然の断乳

新学期早々、息子が熱を出した。まあ、幼稚園に行き始めれば仕方ない、と思っていたのだが、、、いつもの風邪とちょっと違う。

珍しく喉を痛がる。頭も痛がる。咳も鼻水も出るけど、いつもの風邪ほど酷くはない。まあ、風邪の症状ではあるが、珍しいと思っていた。


熱が出る1週間前から、鼻づまりで耳鼻科にかかりアレルギーの薬を飲んでいたのだが、改善された感じがせず、微熱もあり、風邪の薬が処方された。次の日高熱が出て、溶連菌の検査をした(幼稚園の同じクラスに溶連菌の子がいた)が陰性で、より強い抗生剤が出された。次の日は頭痛と喉の痛み、だるさ、寒気の為、あまり寝れないようだった。私はほとんど座薬は使わないのだが、使わざるを得ない状況だった。

高熱から3日目、夫が「耳鼻科じゃなくて、普通の小児科に行ったほうがいいんじゃない」と言ったことから、朝イチで小児科に行った。そこであらゆる可能性の検査をしてもらい、ついでに血液検査までしてもらった。全ての検査結果が陰性だったが、血液検査の結果が悪く、総合病院を紹介され、入院を勧められた。

小児科を後にして、そのまま総合病院に向かい、首のリンパが腫れているが、条件が揃わず今のところ病名がつかない、診断できないということで、経過観察の為、やはり入院になった。

息子の入院には、私が付き添って泊まらなければならない。なので、とりあえず必要なものを夫に持ってきてもらい、息子が寝てる間、自分でも取りに行ったりした。


そして、一つ問題があった。1歳5ヶ月の娘は、まだ授乳中だ。夜はいつも、おっぱいを飲みながら寝る。夜中に目を覚めした時も、おっぱいを飲んで、日中ストレスを感じた時もおっぱいを飲んで、、、。

日中はどうにかなるとして、問題は夜だ。病院は感染防止の為、乳幼児の面会は禁止だ。もちろん、娘を一緒に泊めることはできない。どうするか、、、。


私は、断乳を決意した。

あまりにも突然すぎるが、ほとんどおっぱいを飲めなくなったあとにまだ授乳を続けると、本当におっぱいをやめるときに大変になると思ったからだ。

私は、荷物を取りに行ったときに、娘に最後のおっぱいだということを言い聞かせ、今夜はお父さんと2人だということも話した。理解しているかは謎だが、娘は「うん」と言った。

最後のおっぱいをあげていると、しばらくして、娘は眠ってしまった。そして、口からおっぱいを離した、、、。

これが最後かと思うと、とても寂しく、あまりにも急で娘に申し訳なく感じ、涙が出た。


その夜、娘はぐずりもせず、マグマグを抱えて一人で寝たらしい。夜中も一度だけ泣いて起きたが、また寝て、朝まで寝たようだ。ほっとした反面、寂しくもあった。


次の日、私は用事があったので、息子の付き添いを夫に代わってもらい、娘と家に帰った。

娘は私を見ると、少し驚いた顔をして、抱っこをせがむように泣き始めた。その後、一回また病院に戻ったりバタバタしたせいか、娘は泣き止んだが、家に帰ると、やはり、おっぱいを欲しがった。

「もうないよ。昨日でおしまい。」と言うと、大泣きした。あぁ、やっぱりこれが自然だよな、昨日は我慢したんだな、と感じた。

急遽、おっぱいにマジックで犬の絵を描き、「おっぱいはワンワンになったよ。だからもう飲めないよ」と、おっぱいに描いた絵を見せた。すると娘はさらに大泣きした。私は用事があったので、娘に声をかけながら準備をしていた。ときおり座ると、寄ってきて胸元を引っ張り、おっぱいを欲しがった。私がおっぱいに描いた犬を見せると、首を振って大泣きした。娘には申し訳ないと思いつつ、泣かせたまま準備をし、終わって「行こっか」と声をかけると、泣きながら「うん」と返事をした。

それから娘は、一人になったときに泣いたり、車のシートベルトをするときに嫌がったりはするものの、おっぱいを欲しがっては泣かなかった。

この日の夜も、寝る前に少し泣いただけで、すぐに寝てくれたようだ。甘える対象がいないので、しょうがないと割り切っている感じはある、と夫は言っていた。


娘にとって、あまりにも突然すぎる断乳。これが成功したのかどうかは、私と息子が家に帰ってみないとわからない。ただ、私のおっぱいが張って痛くて仕方がないのは、同じくらいの心の痛みを娘に負わせた代償だと思うことにしている。


肝心の息子だが、1日目は熱と痛みであまり寝れなそうだったが、MRIの結果、リンパの奥の方の腫れと蓄膿症が認められ、ステロイド治療に変更した途端、熱が下がってきて、痛みも引いたようだ。鼻づまりがまだあり、多少寝にくいようではあるが、ここ数日に比べ、うなされることもないので一安心だ。


今日のところは、痛すぎて眠れないおっぱいの対処を考えないといけない。