日陰な日記

自分の気持ちを整理するためのブログです。

ボードに行くときのお約束。

3/14は私の誕生日だ。


先月、今年は私の誕生日が土曜日ということで、夫がどこか温泉にでもいこうかと言い出した。

プレゼントで欲しいものをきかれてもいまいちピンと来ないし、温泉確かにいいなーと思い、「いいね〜」と答えた。

夫「もしくはボード行くとか」

私「それもありだねー」

夫としては、買ってしまった前売りのリフト券を無駄にしたくない気持ちもあったのだろう。

結局、泊まりでスキー場に行くことになった。宿はスキー場からすぐ近くのところ。


夫も私もスノーボードを滑るのが好きだ。ただ、私には懸念があった。

それは、滑りに行くと、毎回必ずと言っていいほど、夫が不機嫌になる事件が発生すること。


去年の1月には、産まれて2ヶ月くらいの娘を夫が車でみてて、その間私が息子にスキーを教え、娘が泣いたら私たちは車に戻る、ということにしてスキー場へ行った。

娘はその日、行きの車で寝てから驚くほど起きなくて、結局、戻る予定の11時半くらいになっても起きなかった。なので、夫にはこれから引き上げるとメールして、息子と私はスキーを切り上げ、レンタルしたスキーを返しに行き、車に戻ろうとしていた。もう戻るところだから、と油断した。

レンタルスキーを返している途中で、携帯の着信に気づいた。電話に出ると、夫の怒鳴り声と、娘の泣き声が聞こえた。

「何考えてんだ‼︎ふざけんなよ‼︎さっさと戻ってこい‼︎」

電話を切られた後、携帯を見ると、6分前から6回の着信があった。

(しまった、油断した)

私は、スキーを運んで返しに行くところで、携帯のチェックを怠ったことを激しく後悔した。その一方で、

(まだ6分しか経ってないのに怒りすぎじゃない?しかもスキー持ってたら出れないよ)

という気持ちもあった。もちろん、夫の機嫌を逆なでするので、そんなことは言わなかったが。


今シーズン初めての去年12月には、1歳になった娘を託児所に預けて、最初に私が息子にスキーを教えて夫は滑り、1時間くらいしたら息子も飽きるので、今度は夫が息子と雪遊びして私が滑るということにして、スキー場へ行った。

予定通り滑り終わったあと、私が娘を迎えに行き、息子と着替える間に、夫はボードを片付け、昼食を食べるためにリゾートセンターのロビーで待ち合わせることにして夫とわかれた。

私は娘を迎えに行き、更衣室で着替え、荷物を持ってロビーで待っていた。夫がなかなか来なかった。息子は待っているのに飽きて落ち着かなくなってきた。

荷物も邪魔だし、一旦車に戻ることにして、車に行った。

車に夫はいなかった。鍵もかかっていた。その時、夫から着信があった。

「どこよ?」

私は、「なかなか来ないから車に来た」と答えた。荷物を置きたい事を伝え、夫に車に来てもらった。

どうやらすれ違いになったらしい。

「電話しろよ、バカ。」

と言われた。まあ、確かに。忙しいのかと思って電話したかったのが仇となった。


今年の1月には、いつもより少し遠いスキー場へ泊まりで行った。娘は1日託児所に預けて、午前中は前と同じく、私が息子にスキーを教え、途中で夫と交代した。午後は息子も託児所に預けて、夫と二人で滑った。

この時は順調に思えたが帰りにまたやってしまった。

この日はとても天候が悪く、吹雪だった。

滑り終わった後、いつものように私が子供たちを迎えに行っている間、夫がボードを片付けることになった。吹雪のため、入り口に車を回すから中で待っていてと言われた。言われた通り、子供たちを迎えに行った後、入り口付近で待っていた。

なかなか来なかった。また息子は待ちきれなくなり、落ち着かなくなってきた。

今度は、前回の反省を活かして、夫に電話してみた。

「お客様のおかけになった電話は、電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため、かかりません」

何度電話しても繋がらなかった。

何となく不安になって、吹雪の中、子供たちを連れて車に行くことにした。幸い、車は近くに停めてあるはずだ。

外に出ると、酷い吹雪だった。息子は「僕大丈夫だよ」と言っていたのに「さーむーいー!いーやーだー‼︎」と叫びながら歩いていた。息子の小さい長靴では、雪に埋もれてしまった。

車に戻ると夫はまだ片付けをしていた。

夫「中で待ってろって言ったじゃん‼︎」

私「なかなか来ないから。電話も繋がらないし」

夫「電話電池切れたって言ったじゃん‼︎」

私「あ、そっか」

そういえば、午後滑っている途中にそんなことを言っていた。うっかり忘れていた。

1日吹雪だったので、車の雪下ろしをしなきゃいけなかったのに、雪下ろしの道具を忘れて時間がかかり、さらにキャリーの鍵穴が凍って開かなくなって、溶かすために持ってきておいたはずの水がなくて、仕方なく飲みかけのみかん水を使ったらしい。

フロントガラスについた氷もなかなか取れなくて、発進するのにも時間がかかった。ようやく発進しても、吹雪で駐車場の出口が分からなくなり、ぐるっと回ってようやく出口まできた時だった。

観光バスが駐車場に入ってきた。バスは、私たちの車に気づかず、こっち側に曲がってきた。夫はクラクションを鳴らしたが、バスは止まらなかった。

「ぶつかる!」

と言った瞬間、ゴリゴリ擦れた、ゆっくりとした衝撃があって、バスは止まった。

「マジかよ、最悪」

夫は呟いた。

もう、不機嫌どころの話ではない。

その後は、警察を呼んだり、バスの運転手と話し合ったりしたが、吹雪のため警察の到着も遅く、1時間半近く車内で待つことになった。



バスの事故の件は別としても、こんな風に、いつも何かしら不機嫌になることがあるのだ。

私の落ち度ももちろんあるが、夫が短気というのもある。

なので、今回の旅行も、とってもウキウキでとは言い難かった。

とはいえ、私のために企画してくれた訳だし、滑るのは好きなので、せめて落ち度がないよう、細心の注意を払おうと思った。


朝は8時くらいに家を出ることにして準備していた。時間が早いので、朝ごはんはどうしようかという話になったが、味噌汁が残っていたので、私と夫は食べていくことにした。子供たちは、ギリギリまで寝てるようなら、コンビニでパンでも買って食べさせればいいかと思っていたが、7時くらいに起きてきた。なので、子供たちにも急いで食べてもらった。

息子は、私や夫が本気で怒らないと、急いでと言ってもなかなか急がない。仕方がないことだと分かっているが、今日はスキー教室の受付の時間が決まっているので、遅れるわけにはいかなかった。

息子を何度も急かし、ご飯を食べさせ、着替えさせ、自分は洗い物や娘の着替えをした。

行きの車で飲んで行くために、タンブラーにコーヒーを入れた。夫はレギュラーコーヒー、私はカフェラテだ。

余談だが、最近、コーヒーが好きになってきた夫は、もともとの凝り性もあり、ミルクスチーマー付きのエスプレッソマシンを購入した。ハンドドリップしていたときは、時間のある週末しか飲めなかったコーヒーが、毎朝ボタン一つで飲めるようになったのだ。


出発の時間が差し迫る中、夫が先にコーヒーを落とし、次に私がスチームミルクまで作ってカフェラテを淹れた。

夫は大体の荷物を積み終わると、先に車に行った。

私はスチーマーの先を洗い、子供達に上着を着せ、ルンバ(掃除機)をかける準備をし、残っていた荷物とカフェラテのタンブラーを持ち、娘を抱っこし、息子を連れて車に行った。

8時を少し過ぎていたが、その点でのお叱りはなかった。しかし、ゴミ箱に、捨てた飲み物が少し溢れていたということで、お叱りを受けた。

ガソリンがあまりなかったので、高速に乗る前にガソリンスタンドに寄った。ガソリンを詰め終わって、スタンドを出た後である。

夫「コーヒーちょうだい」

私「どこにあるの?」

夫「え、持ってこなかったの?」

私「え?」

夫「食洗機の後ろに置いてきたよ!ここ置いとくからよろしくねって言ったじゃん‼︎」

私「えぇーっ?!うそ‼︎自分のは自分で持って行ったと思ってた‼︎」

夫「マジで?!楽しみにしてたのに。はぁ、、、」

私「(言われた記憶ないからなんか腑に落ちないけど)ごめん、、、カフェラテ飲む?」

夫「そんなものはいらない」


夫はなかなか立ち直れず、スキー場に着く直前まで機嫌が悪くなっていた。高速を下りるちょっと前に寄ったサービスエリアで「う○こと一緒にこのやり場のない気持ちも流してきた。ほんとはもっとガツンと言ってやりたいけど、○○(私)誕生日だから怒れないし、しょうがないから許してやる」そうだ。

言われた記憶はないが、よろしくと言われて私は返事をしたらしい。バタバタしている時などは、そういうことが結構ある。逆もまた然りだが。



どんなに気をつけようと思っていても、詰めが甘いのか、配慮が足りないのか、こういう事件が起こる。

ただ今日は、帰りには事件が起こらずに済んだ。しかも、夜には偶然にも、スキー場で花火が上がったのが宿から見れた。

最高‼︎とは言えないが、機嫌よく1日を終えられて良かった。


まだ今日があるので、気を抜かずにいないと。